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(出典:「SUNNY 強い気持ち・強い愛」公式Instagram

 上映開始初日に映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」を観に行った話を前に書いた

 それから2週間経たずして、再び映画館に足を運んだ。映画館で同じ映画を2度も観るなんて、人生で初めてのことである。

 なぜそうしたのか。ある必要性、いや必然性に駆られたからだ。この映画は1990年代の聖地・渋谷で観るべきだと思ったのである(1回目は二子玉川で鑑賞)。

 前回のブログで書いたように、高校時代は非リア充だったので、当時の渋谷で遊んだ記憶はほとんどない。しかし、あの時代を懐かしむ場所として日本中で最も相応しいのはこの街なのだ。

 訪れたのは渋谷駅前の「TOHOシネマズ 渋谷」。僕が入った回はほぼ満席で、しかも9割程度が女性客だった。10代~20代前半の若いお客さんもいたが、目立ったのは僕と同世代(アラフォー)であろう女性たち。大抵は2~3人で来ていた。高校時代の同級生グループもいただろうし、「きっとこの人は元コギャルだな」と思える方もいた。僕の横の席もそんな女性3人組だった。

 さて、鑑賞2回目となると、当たり前だがストーリーは把握しているし、いわゆる「泣きポイント」もどこか分かっている。1回目には大号泣したが、今回はさすがにそこまでならないのではと思っていた。甘かった。

 開始わずか5秒で泣く。ネタバレになるので、なぜそんなことが起こったのかは伏せておくが、「ここが泣き所だ」と気を張りすぎるあまり、逆に意識が強くなって涙腺が緩んだのではないだろうか。その後もそうした場面が何度かあって、結果的に1回目よりも多く泣いた気がする(笑)。

 ちなみに、隣の席の女性も開始早々に泣いていたし、上映中は場内の至るところで鼻をすする音が聞こえてきた。幕が下り、明るくなっても、しばらく動かない人たちがいた。近くの女性グループは「泣きすぎて、メイクが全部剥がれ落ちた」などと話していた。

 映画館を出た後も、余韻にずっぽりと浸っていたので、タイムスリップをさらに加速するため「シェーキーズ」へ。一体何年ぶりだろう。中学・高校のころはお世話になったものだ。
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 もしこれからSUNNYを観に行くという同世代の方がいれば、あえてこうしたベタな行動をとってみることをお勧めしたい。気分はティーンエイジャーだ。